介護の現場から経営へ
現在、フィールドプロテクトで社長付の経営戦略室長を務めています。経理や総務などの業務を統括しつつ、会社全体の営業や社会貢献を広げていくことが主な役割です。経営という視点から、新たな地域貢献や事業拡大のための戦略を練り、社長と一緒に未来を見据えた事業展開を進めています。私はもともと、介護予防運動のインストラクターとして働けることに魅力を感じて、当社に入社しました。健康部門の現場で数年間の実務を経験。その後、管理職の役目をいただき、お客様と接する以外に要員や売上の管理に携わるようになりました。25歳で部長の役割を任され、世間一般の同年代に比べても、貴重な経験をさせてもらっていると思っています。その中で、社長とも話したり関わったりする場面が多くなってきて、見える範囲が変わってきました。今は、事業の進化や社会とのつながりを感じながら経営に携わることが楽しいですね。
「明日を、拓く」に込めた思い
フィールドプロテクトでは、「明日を、拓く」というテーマを掲げています。これは、2022年に私たちが会社として大事にしていることを見直す機会があり、そのときに生まれました。社名のフィールドプロテクトには、日本語で「地域を守る」という意味があります。「守る」という言葉は、ときに現状維持をイメージしがちですが、当社が目指すのはそこではありません。環境が変わる中で守り続けていくためには、自らが進化していかなければいけない、新しくなっていかなければいけない。そうしなければ守っていけないよね、という思いが込められています。地域(フィールド)を守る(プロテクト)からこそ、拓いていくことが大事なんじゃないかということを、社長や幹部と話して生まれたワードが「明日を、拓く」でした。私自身は、お客様に想像を超える感動を提供できるように事業展開していくことが、明日を拓くことかな、と思っています。
社会貢献から広がる新たな視野
フィールドプロテクトの主な事業は、「環境サポート」「健康サポート」「教育サポート」の3つですが、そのほかに社会貢献活動にも力を入れています。例えば農業支援。いま日本では、農家の高齢化やそれに伴って放棄された農地が大きな課題です。そこで当社では、他の中小企業の皆さんと力を合わせて、そういった農家を応援したり、支援したりする活動に参加させてもらっています。お米の田植えや稲刈り、それにお茶づくりなんかもお手伝いしているんですよ。一見すると事業と関わりがないように思える農業支援ですが、そんなことはありません。保育園の子どもや介護の高齢者の食事を見ていると、農業が私たちの事業とも深く結びついていることを感じます。食べることは健康に直結しており、食材の供給がどれだけ大切かを再認識させられました。今まで見えなかった新しい視点が広がり、実は私たちの事業と深くリンクしていることに気づけたことは、農業支援、社会貢献活動の大きな成果だと思っています。
お客様とより深いつながりを築いていきたい
今後は、今まで以上にお客様と深いつながりを築いていきたいと考えています。例えば、今までの健康サポート部門の機能回復では、歩けるようになった、歩く距離が伸びたということで「ありがとう」をいただけることが多くありました。でも、介護サポートを必要としている方の家庭の背景に目を向けると、別の課題も見えてくると思うんです。ご家族の働き手の方が介護に付きっきりになったり、介護の負担で心身に影響が出る場合もあるため、ご家族全体をサポートする仕組みが大切だと考えています。そこで私たちは、介護保険制度の枠を超えて、その先にある可能性を追求したいと考えていて、少しずつ始めているんです。実際に介護ツアーなどの新しい取り組みを通じて、ご本人だけでなくご家族も含めたサポートの質の向上を目指しています。つながりを深めていくことによって、お客様とご家族が心から喜んでいただく姿を見ると、社会に貢献できる会社にしていくことが重要だと改めて感じるんです。
これからも感謝の心を忘れずにチャレンジを
最初にも言ったように、このフィールドプロテクトという会社で予想以上に多くの経験を積む機会に恵まれて、今の自分があります。そのことに感謝の気持ちを忘れず、社会や地域を元気にするために、もっといろいろなことにチャレンジしていきたいです。私たちの事業で「明日を、拓く」ことによって、社会やそこで暮らすお客様の生活がイキイキしていく。フィールドプロテクトがそんな存在になれるように、これからも経営に携わっていきたいと思います。